ミャンマー不動産レポート 2013年8月

ヤンゴン市街では日本に限らず欧米からも外資企業が進出ラッシュとなっており賃料が高騰、オフィス、住居を確保するのもままならない状況が続いています。ヤンゴン市内の不動産事情をお伝えする前に、おおまかにヤンゴン市内の地理についてまとめておきましょう。

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ヤンゴンの中心部は、ヤンゴン国際空港からヤンゴン川まで南北5,000フィート(15キロメートル) 、ヤンゴン中心部を走る環状鉄道東西最大6.5キロメートルの卵型のエリアとなります。
東京の山手線の内側の面積が約65平方キロメートルですから、およそ、山手線の内側と同規模ととらえていただくとわかりやすいでしょう。

そのほとりにアウン・サン・スー・チー氏の自宅があることで知られるインヤー湖をちょうどはさみこむように、ヤンゴン市街を南北に貫く2本の幹線道路が走っています。
ピー・ロード(PYAY RD.)とカバウェーパゴダロード(KABAR AYE PAGODA RD.) です。

日本からヤンゴンに進出するにあたり、オフィス、住居に適した主要エリアは大きく分けて5エリアです。

1、日本を中心とした外国企業が集結するサクラタワー周辺
2、ヤンゴン大学近く、レダン交差点周辺
3、アウン・サン・スー・チー邸、アメリカ大使館がある高級戸建てが立ち並ぶヤンゴン中心部のインヤー湖周辺
4、在ミャンマー日本大使館のあるカンドーチ湖周辺エリア
5、いわゆる旧市街、ダウンタウン・エリア
です。

私どもValueAsia(バリューエイシア)では、ヤンゴン中心部で建設中の30を超える新築のコンドミニアムを調査しました。
2013年、年内から2014年初に完成するコンドミニアムはまさに飛ぶように売れており在庫がほとんどない状況です。

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日本の中型ビル相当の建物面積100~200坪、8階建てが主流で、70平方メートルクラスで2,000万円程度、150平方メートルクラスで好立地ともなると3,000万円台、中には
4,000万、5,000万クラスの物件なども見受けられます。

オフィス賃貸では、坪単価月額8千円から2万円が相場で、こちらも坪3万円、3.5万円など東京のインテリジェントビルをしのぐような法外な価格設定の物件もあります。
外国人、特に日本人が相手となるとローカルの業者は途端に値段を釣りあげてきますのでオフィスや住居を賃貸するにあたっては、注意が必要です。

話はずれますが、ティラワの工業団地開発地域の入り口周辺などには不動産業者と偽った地元のブローカーが手ぐすねをひいて待っているのを目撃されています。
7月下旬、当社事務所に、自動車部品それもかなり主幹部品製造メーカーの方がティラワ工業団地の視察を兼ねて、駐在員の住居のご相談に見えましたが、賃料に眼を丸くされておいででした。

ヤンゴン市内には国有地や軍の保有地、国や軍から払い下げられた土地など開発に至っていない土地が点在しているため、すでに民間の建物が建っている土地、さらに隣接する土地を取り壊しながら建設を進めているのが現状です。こういった事情が不動産価格を釣りあげている理由のひとつともいえそうです。

ミャンマーの不動産はいまだ、ルールが未整備で売物件、賃貸物件ともに明確な価格表が存在しない物件も多数あります。価格についてはローカルの業社は強気ですからリクエストを明確に提示して、複数のルートから情報収集、交渉を進めることが求められます。

弊社、ValueAsia(バリューエイシア)ではすでにオフィス、店舗、住居の他、工業団地、工場用地、貸し工場等の調査にも着手しています。これらについては次号以降にレポートいたします。なお、情報が必要な方は、現時点までの調査データに加え、お客様のご要望にあわせて追加調査を行い、情報提供いたします。

YangonPress9月号掲載分加筆、修正

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