ミャンマー不動産レポート 2013年12月

2014 拍車かかる進出ラッシュ。注目の都心部再開発プロジェクト。

1月号「住」データs

「日本企業が参加する再開発が明らかに」

2014年は日系企業のミャンマー、ヤンゴンへの進出がますます拍車がかかるとものと予想されます。最近でこそ、新築物件が竣工しはじめていることや不動産価格の高騰で日本企業も分散する傾向にありますが、今回は日系企業が集積するカンドージ湖エリアを取り上げ、エリアの紹介とともに賃料の相場感をお伝えしていきます。

カンドージ湖はダゴン、バハン、タムエ、ミンガラタウンニュンと4つのタウンシップ(「管区」と訳されており日本の「町名」に近いイメージ)に囲まれています。湖の北西部に在ミャンマー日本大使館、同じ通り沿い日本企業が多数居をかまえる旧日航系ホテル(現チャトリウムホテル)、少し離れてJAICAが入るサクラタワー、JETROはインヤー湖畔セドナホテルとヤンゴン市内においては比較的設備が充実するオフィススペースが点在しています。ビジネス街にほどよく近く、ヤンゴンのシンボル、シュエダゴンパゴダ、人民公園など落ち着いた雰囲気があり緑が多く好立地といえます。東京でいえば、皇居をのぞむ大手町、日比谷公園、九段下、半蔵門にたとえることができるかもしれません。

地図中央下部、ヤンゴン中央駅、ボージョー・アウンサン通り、パークロイヤルに至る一角は、ヤンゴン市内の一等地で日本企業も参加する再開発予定されています。当局による最終承認に至ってはいないようですが、シンガポール市場に上場するミャンマー大手開発会社Yomaが中心となり、三菱商事と三菱地所が共同開発するホテル、コンドミ、商業施設など複合不動産開発が予定されており、その目玉となるのが旧ビルマ鉄道ビルの歴史的建造物をそのままのこすかたちで建設される世界ホテルチェーン大手ペニンシュラホテルです。総工費4億米ドル規模の投資プロジェクトといわれております。ミャンマーで先行するホテル建設ではヒルトンが2014年開業、アコーホテルズ2013年から複数か所順次開業、ベストウェスタンが2013年5月グリーンヒルホテルと合併同時期にマリオットが参入決定、今回のペニンシュラで16年には世界の高級ブランドがヤンゴンに揃い踏みとなります。

カンドージ湖周辺エリア

「ヤンゴンの賃貸は設備か移動の利便性か」

ヤンゴンの標準的な1室120-130㎡で比較すると、地図上のAは低層アパートタイプ月額15万円、Bはエレベーターなし6階建の中級アパートで月額20万円、このあたりの価格帯が旧物件の相場です。新築ではコンドミニアムに該当する「Royal Thazin Condo」は34万円と賃料も高めです。地図上部にあるCはエレベーター、駐車場、エアコン、wi-fi、ジェネレータ等フル装備8階建の外国人向きのタイプで賃料17万円です。価格帯は中心部エリアと同じ水準ですが、付帯設備からみると比較的お値打ちといえそうです。バハンエリアや(この地図中にはありませんが)さらに1-2キロほど北部に位置するヤンキンでは同様の設備で15万円台の物件が見受けられます。

ヤンゴンではユニットの面積はほぼ一定ですから、場所と設備の相関で賃料が決まります。設備を重視して、少し中心部から離れて探すか、移動の便利さをとるか、オフィスの業務形態にあわせて物件の品定めしたいところです。

(文責:ValueAsiaMyanmarLtd.)

YangonPress2014年1月号掲載分加筆、修正